2009年07月29日
県を厳しく追及しながら、自分たちのことはゆるゆるの県議会
|連載・政治を調べる(3)
|厳しく追及しながら自分たちはゆるゆるの議会
甘えるなと言いたい、と私は強く申し上げておきたい
【1日1万9千円と言う破格の日当と、議会の詰問】
前回、「県議視察の日当 福岡が突出、日帰りでも宿泊料」との読売新聞の記事について触れた。
議会側が執行部に要請し、1日1万9200円、1泊2日だと計3万8400円という、民間の常識から考えると大判振るまいとしか例えようがない県議の出張に対する日当が支払われているとのこと。
この時の行われた、議会側の執行部への要請というのが97年であったという。
同年、福岡県は公金流用事件が明るみに出て、前年暮れからメディアを騒がせていた。
議会では、不正に対する県民の批判を代弁して下のような、執行部側に対する詰問調の質問が行われている。
「それを何で高級官僚をかばわねばいかぬのか、大変腹立たしい、甘えるなと言いたい、と
私は強く申し上げておきたいと思います。再答弁お願いします。」
「その隠れみのに隠れて国家公務員の懇談相手の名前を出さない。これは県民が見たら本当
におかしい、大事なものを隠れみのにあなたたちは情報を公開してない。」
「何か悪いことやってんじゃないか、こうとられるんです。だから県民が不信を抱くんです。
この議会はまさに県民の不信を払拭して新しい出直しをしようという議会じゃありません
か。にもかかわらず、非常に不誠実な答弁ですよ。」
そんな行政に対する厳しい追及を行っている最中に、一方で県議会は条例を改正し、破格の日当を受け取れるようにしてしまう。
【もう一つの唖然/情報公開をなし崩しにする条例づくり】
97年には、自前の都合だけを優先した条例をもう一つ県議会は通している。
県議会についての情報公開を事実上、機能させない条例だ。
県議会の海外視察や政務調査費の報告義務の状況について調査していた際に気づいたことだが、同年3月30日付けで告示された「福岡県情報公開条例」中に県議会については、特例が設けられているのだ。
同条例、 第23条に「議会については、第七条第一項第一号ニ中福岡県情報公開審査会に係る部分、第十九条及び前条第二項の規定は、適用しない。ただし、議長が別に定めるところにより、これらの規定に準ずる措置を講ずるものとする」
とある。
情報公開を請求した文書の開示・非開示の結果について不服申し立てを行う場合、行政に対する場合は当然のこととして、福岡県情報公開審査会という中立・公平な立場にある第三者機関に対して行なうことになるが、議会についての情報開示結果に不服がある場合は、これに従わず議長が別に定めるところによって行う、というものだ。
これは先に告示された県の情報公開条例に遅れること4ケ月。同年7月6日に告示された「議会の情報公開に関する条例」を適用しろということなのだが、
そこには、
「開示決定等について行政不服審査法(昭和三十七年法律第百六十号)による不服申立てがあ
ったときは、議長は次の各号のいずれかに該当する場合を除き、議会運営委員会に諮問し
なければならない」
とあり、議会運営委員会が、情報開示請求に関する不服審査について審議を行う規定となっている。
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【佐賀県の担当職員も吹き出す始末の福岡県議会の非常識】
議会運営委員会とは、通常、議会内会派を代表者する議員が集り、議会日程や議事の内容の事前協議を行う機関だ。議会にとっては勝れて内々の性質を持つ機関なのだ。
議会に関する情報開示請求に関する不服審査は、議員によって構成される議会の内々の部署で審査が行なわれるという形になっているということだ。事実上、議会が情報公開条例の対照から免れる形となる特例条例を議会が、臆面もなく成立させているという事実に驚き、九州・山口の県議会事務局に電話で情報開示請求に関する不服審査の方法を問い合わせた。と、何れの議会も情報公開審査会という中立・公平な立場にある第三者機関が議会に就いても審査を行うとの回答が帰って来た。佐賀県の同件に関する担当部署である法制課の職員などは福岡県議会の非常識にあきれてしまい、電話のむこうで吹き出してしまう始末だった。
(つづく)
【連載索引】
連載・政治を調べる(1)議員第二の給料・政務調査費月50万円
月給89万円、ボーナス294万円、議会1回2万円に月50万円の大判振る舞い
連載・政治を調べる(2)月50万円・政務調査費の行方
領収書なしでノーチックの使いたい放題
〜 闘争する雑誌 Web板 7月27日週号 目次 〜
・ 連載・政治を調べる(3) 厳しく追及しながら自分たちはゆるゆるの議会
・ 秀吉が食べた五十二万石本舗さんのお菓子(3)
五十二萬石 如水庵創業450年取り下げ報道
・ 博多意外史 黒田五十二萬石筑前藩で一番古いお菓子屋さんの話 巻一
日本三大銘菓・鶏卵素麺 松屋
・ 動画・News 走るアシモ・ロボットの疾走
・ 電気自動車.EVは博多の町ば走れると?(3) 日産の9世代EV
・ 開明知事・市長会見抄録 中田横浜市長 辞任会見の一つ前の会見より
・ 天の邪鬼コラム 砲撃せな世の中変わらん 中田横浜市長辞任
|厳しく追及しながら自分たちはゆるゆるの議会
甘えるなと言いたい、と私は強く申し上げておきたい
【1日1万9千円と言う破格の日当と、議会の詰問】
前回、「県議視察の日当 福岡が突出、日帰りでも宿泊料」との読売新聞の記事について触れた。
議会側が執行部に要請し、1日1万9200円、1泊2日だと計3万8400円という、民間の常識から考えると大判振るまいとしか例えようがない県議の出張に対する日当が支払われているとのこと。
この時の行われた、議会側の執行部への要請というのが97年であったという。
同年、福岡県は公金流用事件が明るみに出て、前年暮れからメディアを騒がせていた。
議会では、不正に対する県民の批判を代弁して下のような、執行部側に対する詰問調の質問が行われている。
「それを何で高級官僚をかばわねばいかぬのか、大変腹立たしい、甘えるなと言いたい、と
私は強く申し上げておきたいと思います。再答弁お願いします。」
「その隠れみのに隠れて国家公務員の懇談相手の名前を出さない。これは県民が見たら本当
におかしい、大事なものを隠れみのにあなたたちは情報を公開してない。」
「何か悪いことやってんじゃないか、こうとられるんです。だから県民が不信を抱くんです。
この議会はまさに県民の不信を払拭して新しい出直しをしようという議会じゃありません
か。にもかかわらず、非常に不誠実な答弁ですよ。」
そんな行政に対する厳しい追及を行っている最中に、一方で県議会は条例を改正し、破格の日当を受け取れるようにしてしまう。
【もう一つの唖然/情報公開をなし崩しにする条例づくり】
97年には、自前の都合だけを優先した条例をもう一つ県議会は通している。
県議会についての情報公開を事実上、機能させない条例だ。
県議会の海外視察や政務調査費の報告義務の状況について調査していた際に気づいたことだが、同年3月30日付けで告示された「福岡県情報公開条例」中に県議会については、特例が設けられているのだ。
同条例、 第23条に「議会については、第七条第一項第一号ニ中福岡県情報公開審査会に係る部分、第十九条及び前条第二項の規定は、適用しない。ただし、議長が別に定めるところにより、これらの規定に準ずる措置を講ずるものとする」
とある。
情報公開を請求した文書の開示・非開示の結果について不服申し立てを行う場合、行政に対する場合は当然のこととして、福岡県情報公開審査会という中立・公平な立場にある第三者機関に対して行なうことになるが、議会についての情報開示結果に不服がある場合は、これに従わず議長が別に定めるところによって行う、というものだ。
これは先に告示された県の情報公開条例に遅れること4ケ月。同年7月6日に告示された「議会の情報公開に関する条例」を適用しろということなのだが、
そこには、
「開示決定等について行政不服審査法(昭和三十七年法律第百六十号)による不服申立てがあ
ったときは、議長は次の各号のいずれかに該当する場合を除き、議会運営委員会に諮問し
なければならない」
とあり、議会運営委員会が、情報開示請求に関する不服審査について審議を行う規定となっている。
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【佐賀県の担当職員も吹き出す始末の福岡県議会の非常識】
議会運営委員会とは、通常、議会内会派を代表者する議員が集り、議会日程や議事の内容の事前協議を行う機関だ。議会にとっては勝れて内々の性質を持つ機関なのだ。
議会に関する情報開示請求に関する不服審査は、議員によって構成される議会の内々の部署で審査が行なわれるという形になっているということだ。事実上、議会が情報公開条例の対照から免れる形となる特例条例を議会が、臆面もなく成立させているという事実に驚き、九州・山口の県議会事務局に電話で情報開示請求に関する不服審査の方法を問い合わせた。と、何れの議会も情報公開審査会という中立・公平な立場にある第三者機関が議会に就いても審査を行うとの回答が帰って来た。佐賀県の同件に関する担当部署である法制課の職員などは福岡県議会の非常識にあきれてしまい、電話のむこうで吹き出してしまう始末だった。
(つづく)
【連載索引】
連載・政治を調べる(1)議員第二の給料・政務調査費月50万円
月給89万円、ボーナス294万円、議会1回2万円に月50万円の大判振る舞い
連載・政治を調べる(2)月50万円・政務調査費の行方
領収書なしでノーチックの使いたい放題
〜 闘争する雑誌 Web板 7月27日週号 目次 〜
・ 連載・政治を調べる(3) 厳しく追及しながら自分たちはゆるゆるの議会
・ 秀吉が食べた五十二万石本舗さんのお菓子(3)
五十二萬石 如水庵創業450年取り下げ報道
・ 博多意外史 黒田五十二萬石筑前藩で一番古いお菓子屋さんの話 巻一
日本三大銘菓・鶏卵素麺 松屋
・ 動画・News 走るアシモ・ロボットの疾走
・ 電気自動車.EVは博多の町ば走れると?(3) 日産の9世代EV
・ 開明知事・市長会見抄録 中田横浜市長 辞任会見の一つ前の会見より
・ 天の邪鬼コラム 砲撃せな世の中変わらん 中田横浜市長辞任
Posted by Frco.Don at 21:02│Comments(2)
この記事へのコメント
議会人たるもの、「タックス・ペイヤー」を常日頃意識して、職務に邁進せねばならないと私は思います。
民間企業であんなことやってたら、1週間で倒産します。
河村たかし氏がかつて主張していましたが、欧米諸国では、地方議会の議員は有志のボランティアか、実費しか支給されないアルバイトだそうです。
それでも地方議会が成立しているのは、ステイツの概念が徹底していることと、自身の帰属意識の高さに他ならないのでしょうね。
脱線しますが、日本では市職労組の癒着・もたれあい、最近話題の「ヤミ専従」や「わたり」といった地方自治体の暗部の話題に事欠かない様で残念です。
「政権交代」「地方から変える」のお題目はいいから、政治家は一番身近な「個と公」の概念を正すべきでしょう。
民間企業であんなことやってたら、1週間で倒産します。
河村たかし氏がかつて主張していましたが、欧米諸国では、地方議会の議員は有志のボランティアか、実費しか支給されないアルバイトだそうです。
それでも地方議会が成立しているのは、ステイツの概念が徹底していることと、自身の帰属意識の高さに他ならないのでしょうね。
脱線しますが、日本では市職労組の癒着・もたれあい、最近話題の「ヤミ専従」や「わたり」といった地方自治体の暗部の話題に事欠かない様で残念です。
「政権交代」「地方から変える」のお題目はいいから、政治家は一番身近な「個と公」の概念を正すべきでしょう。
Posted by 椿楼プロデュース・クマガワ at 2009年07月30日 06:15
返事遅れました。
サファリでブラウザが立ち上がらなくなってしまいファイャーフオックスに変更。手間取りました。
猪瀬直樹氏が地方議員は給与は一流、能力は三流、四流と地方分権改革推進委員会の席で酷評していたことがありました。
地方分権・自治立権が進めば、自治体議員にも政策立案・遂行能力が問われるようになります。
日本政治の体質改善という観点からも、日本政治の細胞たる自治議会・議員の活性化が必要と強く感じています。
サファリでブラウザが立ち上がらなくなってしまいファイャーフオックスに変更。手間取りました。
猪瀬直樹氏が地方議員は給与は一流、能力は三流、四流と地方分権改革推進委員会の席で酷評していたことがありました。
地方分権・自治立権が進めば、自治体議員にも政策立案・遂行能力が問われるようになります。
日本政治の体質改善という観点からも、日本政治の細胞たる自治議会・議員の活性化が必要と強く感じています。
Posted by Frco.Don
at 2009年07月31日 14:16
