2023年12月17日
第一回住吉能楽殿講座「能楽殿を学ぶ.体験する.聴く」

住吉神社能楽殿・舞台

令和5年12月2日(土)13:00能楽殿クロークで受け付け

第二部「能楽と殿を体験する」で、神舞う場、神聖な本舞台へ上らせていただくため、鈴祓
第一部:横田昌和住吉神社宮司 講演「能楽殿を学ぶ」
【要点】
・古来の音響効果施設として、橋掛りから本舞台床下に巨大な甕8〜10基が埋められている
・おなじく音響効果をもたせる目的で、天井上、また鏡板後背に広い空間がもたれている
・客席が床板桟敷席である
・これら、能演出の音響を古来のまま伝える能舞台は、こちら住吉能楽殿の他には東京都杉並区の「杉並能楽舞台」があるが、同舞台は使用されてはいない。現役の古式舞台としては、住吉能楽堂が唯一
・本舞台をおおう屋根は檜皮葺であり格式の高さを物語る
・水上泰生により描かれた鏡板の松の枝振りは、宮中能楽所舞台の松に似ている
・入母屋造りを感じさせる屋根など、全体の形式も、また、宮中能楽所舞台に似ている

講演中の横田昌和宮司/宮司の名「昌和」の「昌」は同社家が代々継承する通字。源頼朝に命じられて、山木判官平兼隆邸襲撃の日を占ったとして「吾妻鏡」に登場する、筑前住吉社神官・小大夫昌名長以来伝わる。
第二部「能楽殿を体験する」

宮司の案内で鏡の間・楽屋・舞台床下・橋掛り・舞台へ

楽屋で準備を整えた役者は、鏡の間に移り、鏡の前に立つと、自身に神が降る時をまつ、、

橋掛りから、舞台の床に沈む甕。音響効果を高めるために、それぞれ角度が考えられて埋められる。

囃子方や後見の出入り口「切戸口」

橋掛り
第三部「能楽殿を聴く」桐田篤史権祢宜 龍笛演奏
龍笛指導者の立場にある桐田権祢宜による演奏と、神楽の音の歴史について、、

客席後背に掲げられる広田弘毅の大墨跡「皇威宇宙に洽し」についての解説などもあり、盛会のうちに終了。ありがとうございました。
姉妹グループ〜志賀島航路と ジェーアールうみなか線DENCHA満員計画クラブ開催「歴史遠足」次回予定
Posted by Frco.Don at 18:50│Comments(0)
│住吉能楽殿講座