2009年07月22日
泣いて解散、政権60年に審判を下される自民党
天の邪鬼居士のコラム・「 泣くな!解散 」
泣くな!自ら追い込まれたのではないか
昨夜はテレビ各社が、一時間後に衆議院本会議場で解散の詔勅が読み上がられるのを前に、
「ここにおられる皆さん全員が、再びここへ戻ってこられることを、私は何より望むもの です」
と目頭をうるませながら、自民党両院懇談会の場でスピーチをする麻生首相の顔を映像として流した。
「 長い籠城で水も食料も尽きるところまで追い込まれた。矢は守りのためだけ
に、虚しく放たれ続け、数を減らした。腰に佩くいづれの刀も錆をふくほど
に抜いていない。
守将には、城を出て活路を開くことができる戦機が幾度かおとづれたが、臆
病から決断に至らなかった。
ここに至って城主はようやく、餓死するよりは城を出て戦おうと、涙ながら
に言う。
極限まで追い込まれている将兵たちは、城主の言に応えて、餓死という惨め
な死を向かえるよりも、城外に躍り出て勇ましく討ち死にしょうと、今生の
別れの挨拶に代えて、最期の気勢を上げる。 」
この場での麻生首相と、自民党の議員諸氏の姿に、そんな安芝居を見せられた気がした。目をうるませながら、皆の帰還を願うと言っても、帰還をより困難なまでにしてしまった原因は、戦機を見誤りつづけた麻生首相本人にあって、その政治的センスの欠落がこの窮地を呼んだのだ。
国民の心理や政治の潮目を読む感性と云う点で、麻生首相は盲目的だと言える。
「この選挙は、国を守り、国民を守る、真の実力を持つ政党は自民党か民主党か、その
選択を国民にしてもらう選挙だ。当然、その実力は自民党にしかな 」
とも麻生首相は語った。
「国を守り」、とは安全保障政策を指して言うものだろう。北朝鮮問題で極東が軍事的に緊迫するこの時を捉えて、民主党の安全保障政策を信頼できるのか、と国民に問いたいのだろう。
騙されてはいけない、
「国を守る」などと麻生首相が、重みを加えて口にしても、自民党のそれは、ただひたすら国防の肩代わりを60年の長きにわたって米国にお願いするというに過ぎなかった。
「米軍の駐留は第七艦隊だけでよい」とした小沢前民主党前代表の発言をして、「わが国の安全保障の現実がわかっていない」などと、プログラミングされたロボットが、予定通りに動くかのように一斉に、寸分のためらいもなく自民党幹部たちが批判をはじめたことを見てもわかるように、自民党にとっての「国を守る」とは米軍にすがりつく、と同義なのだ。
わずかにでも、冷静に考えることができる頭があれば、指導者達が「国を守る」と口にするときに、パブロフの犬に見る反応に宜しく、寸分の疑念もなく他国軍隊のフオーメーションを第一に考えるというのは異常なことだと気づく。
自民党の言う、「国を守る」とは、その語の裏に含みとしてある、矜持だとか決意などという意味合いとは事実上ほど遠い所にあって、ただひたすら米軍にお願いを申し上げることに過ぎない。
いつぞやの党首討論で政権担当能力が自民、民主の何れにあるものか国民に問いたいと麻生首相は発言した。当然それは自民党であると、首相は自信に満ちた顔をしていたが、これにも、唖然とさせられた。身の程を忖度できない、この自惚れが自民党に今をもたらしたのだ。
自民党は、安全保障・税体制・経済構造など国政における全てにおいてひたすら問題を隠蔽、先送りしながら、一方で利益誘導を行いつつ目先をごまかすことで戦後60年、一時期を除いて政権を維持してきた。
自民党が有する、他が持たぬ類い稀な能力とは、政権担当能力ではなくして、政権維持のための能力に過ぎない。
60年の長きにわたって政権を預かってきた結果、国民に残したものは、天文学的な桁を示す借金と、政治的混乱のみであることを思えば、その能力など知れたものであることは国民の誰もが知っている。
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〜 闘争する雑誌 Web板 7月21日週号 目次 〜
・ 連載・政治を調べる(2)/議員第二の給料50万円「政務調査費」の行方
・ 秀吉が食べた五十二万石本舗さんのお菓子(2)その確たる証拠は?
・ 天の邪鬼コラム(1) 自民細田幹事長、国民の程度発言
幹事長!国民の程度は自民党の先生方の程度
・ 天の邪鬼コラム(2) 麻生首相ついに「 泣くな!解散 」
首相、泣かんでもよかでッしょ!
自ら好んでの今日でしょうから
・ 速報 動画・News 豪雨 海の中道海浜公園西口前道路冠水
・ 動画・News アシモのゴールキック
・ 電気自動車.EVは博多の町ば走れると?(2)
・ 天の邪鬼コラム(3) 5選を目指す麻生知事に宗像神の神罰
・ 号外・筥崎宮さんの歴史二題 高灯籠と箱崎党の話
泣くな!自ら追い込まれたのではないか
昨夜はテレビ各社が、一時間後に衆議院本会議場で解散の詔勅が読み上がられるのを前に、
「ここにおられる皆さん全員が、再びここへ戻ってこられることを、私は何より望むもの です」
と目頭をうるませながら、自民党両院懇談会の場でスピーチをする麻生首相の顔を映像として流した。
「 長い籠城で水も食料も尽きるところまで追い込まれた。矢は守りのためだけ
に、虚しく放たれ続け、数を減らした。腰に佩くいづれの刀も錆をふくほど
に抜いていない。
守将には、城を出て活路を開くことができる戦機が幾度かおとづれたが、臆
病から決断に至らなかった。
ここに至って城主はようやく、餓死するよりは城を出て戦おうと、涙ながら
に言う。
極限まで追い込まれている将兵たちは、城主の言に応えて、餓死という惨め
な死を向かえるよりも、城外に躍り出て勇ましく討ち死にしょうと、今生の
別れの挨拶に代えて、最期の気勢を上げる。 」
この場での麻生首相と、自民党の議員諸氏の姿に、そんな安芝居を見せられた気がした。目をうるませながら、皆の帰還を願うと言っても、帰還をより困難なまでにしてしまった原因は、戦機を見誤りつづけた麻生首相本人にあって、その政治的センスの欠落がこの窮地を呼んだのだ。
国民の心理や政治の潮目を読む感性と云う点で、麻生首相は盲目的だと言える。
「この選挙は、国を守り、国民を守る、真の実力を持つ政党は自民党か民主党か、その
選択を国民にしてもらう選挙だ。当然、その実力は自民党にしかな 」
とも麻生首相は語った。
「国を守り」、とは安全保障政策を指して言うものだろう。北朝鮮問題で極東が軍事的に緊迫するこの時を捉えて、民主党の安全保障政策を信頼できるのか、と国民に問いたいのだろう。
騙されてはいけない、
「国を守る」などと麻生首相が、重みを加えて口にしても、自民党のそれは、ただひたすら国防の肩代わりを60年の長きにわたって米国にお願いするというに過ぎなかった。
「米軍の駐留は第七艦隊だけでよい」とした小沢前民主党前代表の発言をして、「わが国の安全保障の現実がわかっていない」などと、プログラミングされたロボットが、予定通りに動くかのように一斉に、寸分のためらいもなく自民党幹部たちが批判をはじめたことを見てもわかるように、自民党にとっての「国を守る」とは米軍にすがりつく、と同義なのだ。
わずかにでも、冷静に考えることができる頭があれば、指導者達が「国を守る」と口にするときに、パブロフの犬に見る反応に宜しく、寸分の疑念もなく他国軍隊のフオーメーションを第一に考えるというのは異常なことだと気づく。
自民党の言う、「国を守る」とは、その語の裏に含みとしてある、矜持だとか決意などという意味合いとは事実上ほど遠い所にあって、ただひたすら米軍にお願いを申し上げることに過ぎない。
いつぞやの党首討論で政権担当能力が自民、民主の何れにあるものか国民に問いたいと麻生首相は発言した。当然それは自民党であると、首相は自信に満ちた顔をしていたが、これにも、唖然とさせられた。身の程を忖度できない、この自惚れが自民党に今をもたらしたのだ。
自民党は、安全保障・税体制・経済構造など国政における全てにおいてひたすら問題を隠蔽、先送りしながら、一方で利益誘導を行いつつ目先をごまかすことで戦後60年、一時期を除いて政権を維持してきた。
自民党が有する、他が持たぬ類い稀な能力とは、政権担当能力ではなくして、政権維持のための能力に過ぎない。
60年の長きにわたって政権を預かってきた結果、国民に残したものは、天文学的な桁を示す借金と、政治的混乱のみであることを思えば、その能力など知れたものであることは国民の誰もが知っている。
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〜 闘争する雑誌 Web板 7月21日週号 目次 〜
・ 連載・政治を調べる(2)/議員第二の給料50万円「政務調査費」の行方
・ 秀吉が食べた五十二万石本舗さんのお菓子(2)その確たる証拠は?
・ 天の邪鬼コラム(1) 自民細田幹事長、国民の程度発言
幹事長!国民の程度は自民党の先生方の程度
・ 天の邪鬼コラム(2) 麻生首相ついに「 泣くな!解散 」
首相、泣かんでもよかでッしょ!
自ら好んでの今日でしょうから
・ 速報 動画・News 豪雨 海の中道海浜公園西口前道路冠水
・ 動画・News アシモのゴールキック
・ 電気自動車.EVは博多の町ば走れると?(2)
・ 天の邪鬼コラム(3) 5選を目指す麻生知事に宗像神の神罰
・ 号外・筥崎宮さんの歴史二題 高灯籠と箱崎党の話
Posted by Frco.Don at 07:30│Comments(0)