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Frco.Don
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競走馬育成牧場でおぼえた騎乗。その後、全国8カ所・8種の在来馬を乗り歩く。平成30年宗像大社春季大祭・流鏑馬騎手。ヨットは我流。カヤックイベント企画、カッター先生。住吉能楽堂講座・企画運営.講師、街歩き「那国王の教室」企画・運営などなど、、、

2024年03月17日

出家後も女御を漁る花山天皇・一条天皇に除目を抗議、撤回を実現する為時

〜 光る君へ 十一夜「まどう心」〜

前回の兼道に騙されての出家、そして廃位という悲劇に引き続き、今夜は、新帝、一条天皇即位を呪詛する先帝・花山天皇の壮絶な姿が描かれるわけです
それは、もう、ドラマ中の花山は哀れなわけです。が、果たしてそうだったのだろうかという話が伝わります



長徳二年995一月十六日。長徳の変とよばれる事件について『小右記』で藤原実資が報告します。花山出家9年後のことです
今夜、兼家と長男道隆一家との宴に、招かれなかった道兼が怒鳴り込むという場面がありました。そこで道隆の長男伊周が安倍晴明に一言かけていました
この伊周と弟隆家とが、いまや法皇である花山院の車を襲い、院の袖を射抜いてしまいます

藤原伊周は故太政大臣藤原為光の娘三の君の元に通っていましたが、その妹四の君藤原儼子の元に花山院が通っていました。姉妹ふたりは花山院が溺愛し、出家の原因にもなった故藤原忯子の妹でした。そうした関係のなか、伊周は花山院が妻問のは、自分が通う三の宮と勘違いして事件を起こしたのでした

出家し院と呼ばれるようになっても、花山は妻問をつづけていたということを報告してくれる事件です

第二夜で扇子を足で操るりながら、母娘ともども抱いてやったと、伺候する為時を揶揄うように花山が言うシーンがありました。この母娘ともども遊んだという話は出家後のこととして『大鏡』に記されています。

花山出家後の女性との話として、その母娘の主人の女御とも戯れた。大極殿高御座で女官と交ったというとんでもない話も伝わります。花山は出家後も何臆することなく妻問をつづけていたのでした。そんな素行の人が果たして悲劇の人といえる?と、そう思うわけです。花山は帝位を追われて却って幸せだあつたのでは?とさへ思うわけです



また今夜は、無職になった為時に職を求めてまひろが摂政になった兼家を訪ねるシーンがありました。なかなか、冷酷なシーンでした
紫式部が父のために猟官に動くというのは史実として考えられませんが、為時自信が除目に不服で抗議するということが『古事談』にあります

同年正月二十五日の除目で為時は淡路守に任命されます。当時、国々は大国・上国・中国・下国と四段階で評価されていました。そして淡路は下国。淡路守叙任を聞いた為時は「苦学寒夜、紅涙霑襟、除目後朝、蒼天在眼」(懸命に勉学に励んだ報われない、血の涙が襟をぬらす、もし、除目が改められば「蒼天」・一条天皇一層忠勤を誓う)と漢詩を一条天皇に贈ります。

天皇は、その詩の内容にほだされて、為時への除目を撤回、為時を上国越前の守に叙任するのです、、、、



記事内のリンクに不具合がある場合には、ご一報いただけるとしあわせです。
tahi_qz@ybb.ne.jp

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〜 光の君へ 〜次回予告Movie

那国王の教室・志賀島航路とJRうみなか線DENCHA満員計画クラブ・講演 歴史遠足予定

那国王の教室・志賀島航路とJRうみなか線DENCHA満員計画クラブ・講演 歴史遠足ご報告

那国王の教室・志賀島航路とJRうみなか線DENCHA満員計画クラブ
〒811-0322 福岡市東区大岳3-21-1-301
090-2512-4299・清田
tahi_qz@ybb.ne.jp
  


2024年03月17日

福福岡城内を牡丹・芍薬・藤・菖蒲とお花見遠足&講演「黒田藤巴、実は使われていなかった」

「那国王の教室」歴史遠足・教室:福岡市後援

初夏の花々、牡丹・芍薬・藤・菖蒲が咲きほこる福岡城を歴史遠足。福岡市美術館レクチャールームで「黒田藤巴紋は使われていなかった」をテーマに教室です。

集 合:令和 6年5月11日(土)13:00福岡城下の橋
参加費:¥3.500-(1日保険含む)
問い合わせ・申し込み 
Tel.090-9404-4299
mail: naou_yz@icloud.com

【当日の予定詳細】
13:00福岡城下之橋集合→福岡城牡丹芍薬園→名島門横藤棚→松の木坂御門跡→本丸裏御門跡→鉄御門跡→天守台→武具櫓跡→菖蒲池→追い廻橋→14:30福岡市美術館レクチャールーム:講演「黒田藤巴紋は使われていなかった」16:00解散
Google map福岡城下之橋
https://maps.app.goo.gl/3NcRXnAyGjtQJXnn6

主催「那国王の教室」福岡市東区大岳3-21-1-301
後援:福岡市
福岡市政だより4月15日号情報 BOXweb版ページ
https://www.city.fukuoka.lg.jp/shicho/koho/fsdweb/2024/0315/1107.html


丸餅紋が鍬形の伝黒田長政所用「黒漆塗桃形大水牛脇立兜」
福岡市博物館企画展示カタログNo.246 甲冑にみる江戸時代展2-大水牛と桃形の系譜-より


伝伝黒田長政所用永楽銭紋陣羽織
特別展 黒田長政没後400年 黒田侯爵家の名品 知られざる黒田家「家宝」の近代史 より


福岡城牡丹芍薬園横の伝潮見櫓と下之橋御門

  


Posted by Frco.Don at 17:59Comments(0)歴史遠足・講演予告編